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【お仕事紹介】保健予防課職員の1日〜大卒・保健師・3年目〜

 こんにちは、人事課Sです。
 今回は、「保健師」のお仕事の紹介です。秋田市保健所の保健予防課で働く保健師、Kさんにインタビューをしました。どうぞ、ご覧ください😊


🌾どんな仕事をしていますか。

 秋田市保健所の保健予防課では、健康づくりや介護予防に関する業務を行っています。「検診担当」、「健康・栄養担当」、「フレイル予防担当」の3つの担当にわかれており、当課職員30名ほどの約8割が専門職(保健師、管理栄養士、歯科衛生士)で構成されています。
 私は保健師として、健康・栄養担当に配属されています。主な業務は、地域の集まり(町内会やサークル等)で健康教育をしたり、健康づくりに関する事業(歩くべあきた健康づくり事業いいあんべぇ体操普及啓発事業等)を担当しています。

保健所外観

🌾そもそも「保健師」ってどんな職業なんでしょうか。

 看護師と比べると耳にすることが少ないので、イメージしにくい職業ですよね。簡単に説明すると、看護師は、病気の「治療」を中心とした業務に携わるのに対して、保健師は病気の「予防」に関する業務を行っています。保健師の仕事の一部として、乳幼児健診、生活習慣病予防、感染症対策、介護予防があり、保健、医療、福祉、介護等の分野で、乳幼児から高齢者までのすべての市民を対象に必要な保健サービスを提供しています。
 秋田市役所には74人の保健師がおり、特定健診課、長寿福祉課、保健予防課、健康管理課、子ども健康課などに配属され、市役所の本庁舎や保健所などで勤務しています。
 また、保健師は女性が多いイメージのある職業だと思います。2年に1回の厚生労働省の公表では、令和4年時点で全国の就業保健師のうち、男性は3.2%でした。令和6年4月1日現在、秋田市役所の保健師74人のうち、男性は7人(9.5%)です。時点が違うので、この数字で単純比較はできませんが、秋田市役所の男性保健師の割合は全国と比較して高い傾向にあるようです。

🌾一日の業務の流れを教えてください。

8時30分  出勤 メールチェック、スケジュール確認
9時00分〜 健康教育(認知症予防のお話+脳トレ)
12時00分〜 昼休み(お弁当を食べたり、職場の仲間と話したりしています)
13時00分〜 担当打ち合わせ(歩くべあきた健康づくり事業)
15時00分〜 書類作成やデータ分析などのデスクワーク
17時15分  退勤

 日によってスケジュールは違うので、一例です。

🌾スケジュールの中にある「健康教育」が気になりました。どんなことをしているんですか。

 健康教育では、市民の健康への意識を高めるために、保健師や管理栄養士、歯科衛生士が健康づくりや介護予防に関する知識の普及啓発を行っています。地域の方たちが主催する集まりや、職場などに伺って、十数人から多い時で100人の市民を対象に、お話をします。各健康教育でテーマを設定しており、対象者が65歳以上の場合は認知症予防、20〜50歳の働く世代の場合は生活習慣病予防のように、地域や年代の健康課題に合わせて実施しています。

公民館での健康教室の様子
この日は下浜地区のみなさんの集まりに伺いました。
骨粗しょう症のお話の参考に、保健師手作りの骨の模型(ヘチマでできています)を見てもらっています。

🌾健康教育を実施する上で、心がけていることはありますか。

 健康づくりのためには、日々の食生活や運動習慣等の生活習慣を意識することが大切であり、健康教育では各テーマに合わせた生活習慣のポイントをお伝えしています。生活習慣は、長い時間をかけて身体に染み付いているものなので、変えることがなかなか難しいという特徴がありますが、「これなら私でもできそう、続けられそう」と思えるような、手軽で取り組みやすいポイントを交えてお話することが重要だと考えています。
 例えば、運動習慣がほとんどない対象者に「たくさん歩きましょう。筋トレをしましょう!」と伝えても、ハードルが高くて続けられないと感じてしまうと思います。国の指針にもありますが、「今よりプラス10分(プラス・テン)」をポイントに「いつもより10分長く家の掃除をしてみたり、テレビのCM中に体操をしてみるのはどうでしょう?」とお話したりして、今の生活からほんの少しだけ意識すればできることをお伝えするよう、工夫しています。また、一人ひとりに得意、不得意や大切にしている習慣がありますので、それらを尊重して、その人がその人らしく暮らせる生活を守りつつ、無理のない健康づくりのアドバイスをするように心がけています。

🌾たくさんの知識が必要だと思いますが、知識のアップデートはどのようにしていますか。

 秋田市役所の保健師としての研修が年に2回ほどあります。また、県と市町村の行政保健師の研修会が年に数回開催されています。保健師業務に関する研修のほか、新任の保健師が多く参加するので、同じ立場の保健師同士で情報交換をしたり、知り合いを増やすこともできます。さらに、全国規模の研修会にも毎年数人が参加しており、研修で学んだことを職場で情報共有し、それぞれの業務に活かしています。

🌾やりがいを感じるときはどんなときですか。

 いろいろありますが、特にやりがいを感じるときは、健康教育や事業のイベントで、参加者の笑顔を見ることができたときです。参加者は忙しい中都合を合わせて、会場まで足を運んでくださっているので、「来て良かった」、「楽しかった」と思って帰ってくださるよう、当日に向けて念入りに準備しており、参加者の笑顔で報われた気持ちになります。
 また、健康教育や事業を通して、参加者とお話することも楽しみの一つです。健康相談を受けて、保健師としてアドバイスする場面はありますが、参加者から、旬の食材のおすすめレシピや、地域の絶景スポットを教えてもらったり、参加者のリアクションやトークから明るく元気なパワーをもらったりと、私が参加者から得るものが多く、毎回楽しく充実した時間を過ごしています。

🌾逆に、大変だなと思うことはありますか。

 自分の知識や経験不足からということもありますが、複数の事業を担当しているため、忙しい時期が重なると、何からどう手をつけていいかわからなくなってしまうことがあります。冷静に対処できるよう、まずは自分が今抱えている仕事をリストアップして、その中で優先順位をつけ、順位の高いものから手をつけるように心がけています。また、相談しやすい職場なので、上司、同僚、後輩に助けてもらいながら忙しい時期も乗り越えることができています。

🌾就職先として、秋田市役所を選択したのはどうしてですか。

 私が保健師を選んだ大きなきっかけは、高校1年生のときに大好きだった祖母を亡くしたことでした。亡くなる半年前に末期の胃がんが見つかり、明るく元気だった祖母が、自分の余生が長くないことを悟って、まるで人生を諦めたような様子になり、余生を病院で過ごし、亡くなりました。「もっと祖母の体調に気を遣っていれば」、「もっと早くがんを見つけることができれば」と、自分の無力さにひどく後悔しました。この経験から、がん予防や早期発見に興味を持ち始め、病気を予防する役割がある保健師という職業を知り、保健師を目指すことになりました。
 就職先として、秋田市の保健師を選んだ理由は、地元が秋田市の近くにあり、家族や友人と会いやすい環境であること、また、中学時代からお世話になっている保健師の先輩と一緒に働きたいという思いからでした。先輩から、市役所は人間関係が良く安心して働ける環境と聞いていたので、その点でも魅力を感じていました。

🌾お休みの日はなにをして過ごしていますか。

 友人や家族と過ごしたり、ジムで身体を動かしたり、アニメを見たりしています。最近は実家で育てたサツマイモを収穫しました。サツマイモが大好物なので、ふかし芋、焼き芋、大学芋、スイートポテト等の様々なサツマイモ料理を楽しみたいと思います。

 冬は、スキーとスノーボードをするのが大好きです。スキーは小学生の時に父に教えてもらって滑っていましたが、スノーボードも滑れるようになりたいと小さい頃からずっと思っており、ついに、秋田市役所のスノーボードサークルの方々から教えていただいて、なんとか一人で滑れるようになりました。今年は、スノーボードでもっと自由に楽しく滑れるように、たくさん練習したいと思います!

🌾受験を検討している方へ、一言お願いします。

 私が秋田市役所で働くことについて特におすすめしたいポイントは、職員同士のつながりです。横のつながり(同期)のほか、縦のつながり(配属先の上司や後輩、高校や大学の同窓生、サークル活動など)があり、多くの職員と交流する機会があります。つながりを持つことで、仕事で悩んだ時や困ったときに、多くの職員から、さまざまな視点のアドバイスをもらうことができるため、大変心強く、安心して働ける環境だと感じています。
 さらに、秋田市役所の保健師のPRポイントとしては、保健師の人数が多く、同じ専門職が身近にいるため、新規採用の保健師が相談しやすくサポートが受けやすい環境であるところや、県内唯一の中核市保健所であるため、市町村業務と保健所業務の両方を経験し、キャリアアップできるところが大きな魅力です。ぜひ前向きに受験を検討していただけると嬉しいです!
 受験勉強頑張ってください!応援しています!

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