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【お仕事紹介】保健予防課職員の1日 ~管理栄養士・4年目~

こんにちは!
若手チーム、Sです。

今日は、管理栄養士として入所して4年目、保健予防課・栄養担当で働いているWさん(女性)に、仕事の内容やこれまでの経歴などをインタビューしたのでご紹介します。

🌾どんな仕事をしているんですか?

主に、働く世代の健康づくりや高齢者の介護予防に関する教室の企画・運営を担当しています。対象者の年齢や性別に合わせて、様々な内容の教室を行っています。例えば、野菜の摂取量向上や減塩、低栄養予防など栄養をテーマとした教室では、講話や調理実習を通して、知識・技術の普及啓発をします。
市民の方が、病気を予防し、健康長寿を目指すための手助けになるよう努めています。

🌾どのように教室を企画するんですか?

第2次健康あきた市21 の目標をベースに、健康課題を考えたり、対象年齢の方々が興味を持つ内容を想定したりして、テーマを設定します。
実際、過去に私が担当した、女性の健康づくり教室(ビューティーヘルスセミナー )は、一番思い入れがある教室です。ビューティーヘルスセミナーは、対象年齢に応じて、コースを分けて展開しています。フラワークラスでは、ずっと伝えたかったテーマの内容で教室を企画することができました。ファッションモデルのように、痩せていることが美しい、という風潮に疑問を抱いていたので、「もっとキレイな私をつくる!食事術」「細いだけじゃない!魅力的な私をつくる食事術」をテーマに、適正体重を知ることや、健康的で女性らしい体型を維持するための食生活についての講話と運動の講座を考えて、実施しました。自分が一番伝えたかったテーマを企画することができ、夢が一つ叶った教室でした。

講座

※写真は2019年12月撮影

🌾保健予防課には他にどんな仕事がありますか?

保健予防課では、がん検診や、健康づくりに関することを行います。
管理栄養士の業務は、先程ご紹介したビューティーヘルスセミナーのように、市保健所が主催となり開催する健康教室の他、地域保健推進員会活動等の一貫として実施している、地区栄養改善事業があります。同じ健康教室の開催であっても、地域での活動は、地域保健推進員会の皆さんや保健師等と連携して地域性を踏まえた健康づくりができるよう取り組んでいます。主に、講話や調理実習による、食生活や栄養に関する知識の普及啓発をしており、コミュニティセンターや公民館等の各地域の皆さんの生活圏内の会場で実施します。設備によっては、保健所からフライパンやお玉などの調理器具を持参して行くこともあるので、体力勝負な一面もあります。
他には、主に法律に基づき行う、国民健康・栄養調査、特定給食施設への指導、食環境整備事業、食品表示に関する指導などがあります。

🌾1日のスケジュールを教えてください!

教室の準備、開催、実施、どの時期かによってスケジュールは変動します。例えば、準備期間の場合。
8:30
・出勤
・メール・スケジュールチェック
・ToDoリストの作成(締切り日に合わせた優先順位を整頓します)
9:00
・案の作成①(PRチラシ・ポスター、講話資料、献立など)
12:00
・手作りお弁当で昼休み(お弁当を楽しもうと、秋田県の伝統工芸品である「大館曲げわっぱ」のお弁当箱を使用しています。冷めてもご飯が美味しいです。しっかり食べて、午後のパワーをチャージします!)
13:00
・打合せ(作成した資料やチラシなどについて、先輩達から意見をいただきます。打合せを重ねることで、より良いものが完成します)
14:00
・案の作成②(PRチラシ・ポスター、講話資料、献立など、打合せの内容踏まえて修正)
・外部講師や協力施設との連絡調整等
・情報収集(流行や資料の根拠となる文献を調べる。例えば、テレビや雑誌などで取り上げられた健康情報は、質問を受けることが多いです)
17:15
・帰宅

お弁当

🌾就職先として秋田市を選んだ理由は?

病気を予防する、行政の仕事に興味を持ったからです。
きっかけとなったのは、前職の総合病院での勤務経験です。病院では、糖尿病や腎臓病など生活習慣病を持つ外来の患者さんへ栄養指導を行ったり、入院患者さんの栄養状態を管理したりしていました。医療の現場で働くことで、健康の大切さを改めて実感するとともに、病院より前の段階で知識の普及啓発ができれば、健康な状態を維持することができるのではと思うようになったからです。実際に、栄養指導などで関わった患者さんから「もっと早く知りたかった」という感想をいただくことが多々ありました。
秋田市を選んだ理由としては、元々秋田市出身だったこともありますが、行政の求人を探すときに最初に見つけた求人が秋田市だった、ということもあります。転職しようかな、と考え始めたタイミングで、ちょうど募集を見つけたので、ご縁を感じました。

🌾どんな職種の人と一緒に働いているんですか?

管理栄養士以外では主に保健師です。同じ課にがん検診の担当もあるため、技師だけでなく主事とも仕事をしています。市役所以外のかたでは、健康運動指導士の先生を講師に招き教室を開催することもあります。

🌾仕事をしていて大変なことは?

集団指導が難しいと感じています。前職では、栄養指導は個別で行っており、一人一人の現状を細かく把握した上でその人にあった目標を設定していました。そのため、効果も得られやすく、検査をして改善されたことも数値として確認することができました。しかし、集団指導は、対象者の年齢や性別は、ある程度絞られますが、生活背景がそれぞれ違います。一度に多くの方に届けることができますが、何が、誰に、どのくらい、心に響くのかは、教室を開催してみないと分からないという難しさを感じています。
特に、健康な方を対象に行うので、自分のこととして捉えていただくためにはどのようにしたら良いか工夫をすることや、短時間で分かりやすく伝わる言葉を選ぶことなど、準備の段階で考えることが多いです。また、実施のために必要になる費用を想定して予算を計上したり、市役所から発する文書の決まりを覚えたりと、苦手な事務作業は、大変だと感じます。

🌾やりがいを感じるときは?

拍手をいただいたときです。集団指導ならではのやりがいだと思います。伝えたいことが届いたのだと感じて嬉しい気持ちになります。準備期間の方が長いので、頑張って良かったなと思う瞬間です。

若狹さん

🌾休日の過ごし方を教えてください!

私は、人の魂が込められた芸術が好きです。バレエや音楽、絵など、言葉ではない方法で表現する芸術に、魅力を感じます。人の心を動かす力が宿るものは、素晴らしいと思います。実際に、踊ったり楽器を演奏したりすることが好きで、休日は、必ず芸術に触れる時間を作ります。この時間が無いと、自分をキープできなくなるくらい、私にとって、芸術は、人生のマストハブです。
また、最近では、コロナの影響で足が遠のいてしまいましたが、秋田で活躍するトップスポーツクラブの試合を観戦するのも、楽しみの一つです。秋田市に戻ってきて1年目の秋に、スポーツ観戦の魅力に気付きました。実際に観戦するまでは、スポーツ観戦は、競技経験がある人達が観るものだと思っており、全く興味がありませんでした。しかし、熱気に満ちた会場の雰囲気や、子ども達が目を輝かせて応援する姿をみて、素敵な場所が秋田にできたのだと思いました。「プロのチームが地元にあること」は、私が子どもの頃には無かった秋田の光景です。
不思議なもので、細かいルールが分からなくても、頑張る選手達や応援する人達のエネルギーを感じられるというのが、スポーツ観戦の魅力だと思います。また、試合の勝敗だけでなく、一日中楽しめるように工夫された会場の雰囲気を味わうのも、現地で観戦する魅力の一つだと思います。

趣味を熱く語ってしまいました・・・スポーツ観戦が好きになってから、いつか、秋田のトップスポーツクラブの皆さんと一緒に、仕事をしたいと願っていました。今年、その夢が叶い、トップスポーツクラブとお仕事させていただけることになりました。詳細は以下のインスタグラムからご覧ください。

ぜひ、たくさんの方々に読んでいただけたら嬉しいです。

🌾入所後、苦労したことはありましたか?

前職は業務分担制をとっており、私は専門的な業務を中心に行っていて事務作業は別の職員が行ってくれていたので、入所後、事務作業も自分で行わないといけないのが大変でした。
苦労することもありますが、各課所室にいる同期に助けてもらうことも多く、仲間のありがたみを、改めて感じます。

🌾最後に一言お願いします!

私が一緒に働きたいと思うのは、「そうぞうりょく」のある人です。対象者を「想像」して教室の内容を考え、柔軟な発想で教室を「創造」できる情熱のある方と一緒に働きたいと思いました。
意見交換をしながら、より素晴らしい教室をつくっていきたいです。


Wさん、ありがとうございました!

【2022年4月インタビュー】
※業務内容等はインタビュー当時のものです

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