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【若手チームに聞く!】アイデア実現までの道のり~ゴザチーム編~

現在、2つに分かれて事業アイデア具体化活動をしている若手チーム。
前回は、noteチームにインタビューを行い、noteアカウント開設までの経緯や活動の大変さなどを伺いました。

もうひとつのチームはゴザチームという話を聞いていましたが、「ゴザ」というキーワードが印象的です。
なぜ「ゴザ」チームなのでしょうか。
今回、ゴザチームにインタビューすることができましたので、ご紹介します。

🌾ゴザチームの活動内容は?

某日午前10時、とある会議室での打ち合わせにお邪魔しました。

ゴザ活①

ーこんにちは!こちらのゴザチームは、5名で活動しているのですね。どんな活動をされているのですか?

Eさん「『ゴザ活』という事業の提案書を作成しています。『ゴザ活』とは、家の中や屋内で完結していた趣味や特技を、ゴザをステージにして、まちなかで発信(シェア)する活動のことです。
例えば、読書、将棋、楽器の演奏・・・日常的にみなさんが個人で楽しんでいることがありますよね。人に見える場所で、その趣味や特技を楽しめるように、ゴザの貸出しを行うことができたらいいなと思いました。」

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ー昨年度作成したアイデア提案最終報告書のアイデアをもとに、事業化の検討を行っているんですよね。「ゴザ活」の始まりは、どんなアイデアですか?

Fさん「『テイクアウトマップ×ゴザ』というアイデアです。中心市街地のテイクアウト対応飲食店とゴザ利用可能エリアを記載したマップを作成、市関連施設でゴザを貸出し、気軽にテイクアウトを楽しんでもらうことで市街地のにぎわいを創出し、周辺飲食店の活性化につなげる、というものでした。」

🌾ゴザをアイデアに取り入れた理由は?

ー“ゴザの貸出し”という部分がポイントだったのですね。敷物としては、レジャーシートが主流のような気がしますが、なぜゴザを取り入れたのですか?

Gさん「芝生がきっかけですね。まちの広い空間で、たくさんの人が、自分の好きなことを楽しんでいる光景を想像したときに思い浮かんだのが、芝生広場です。家のリビングで過ごすように、まちなかでも居心地良く過ごせたら良いなと思っていました。芝生広場で寝転がったり、本を読んだりしたら、気持ちいいだろうなあと。
ゴザと芝生の相性が良いって知っていましたか?ゴザは芝生を痛めにくいそうです。もちろんレジャーシートや段ボール、座布団・・・他の敷物も考えましたが、ゴザは薄すぎず厚すぎず、お尻が痛くなりにくいかと思います。汚れも比較的とりやすい。サイズが大きくなければ丸めて持ち運びもしやすい。ゴザは地味な色のイメージですが、リメイクして、バリエーションを増やすこともできるかもしれません。色々と悩んだ結果、ゴザを推すことになりました。」

ー「ゴザ」という響きもなんとなく耳に残りますね。

Eさん「芝生広場という当たり前の風景の中に、本を読む、編み物をする、俳句を詠む・・・といった自分たちの日常が、目に見えるようなステージの役割をするのが、ゴザなのです。」

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ー人に見てもらえる、人目に付きやすい場所だとすると、秋田駅前から通町までの中心市街地の芝生広場ですか?

Fさん「そうですね。お花見の季節でなくても、天気の良い日にゴザを広げている人たちがいたら、気になって足を止めてしまいませんか?さらにその人たちは、将棋をしているとしたらどうでしょう。
まずは、“こんな風にまちを楽しむのもアリだな”と思ってもらうことが、この活動の第一歩だと思います。
まちの使い方を見せることができれば、“次は自分があれをしてみよう。ゴザを借りに行ってみよう。”と、市民のみなさんが、自主的にまちを楽しめるようになるのではないかと考えています。」

ーまちなかに楽しみを見つけ出すことができれば、“ここにずっと住み続けたい!”“このまちが好き!”という気持ちが大きくなりそうですね。

Gさん「ちなみに、秋田弁で“ねまる”という言葉がありますが、“どうぞ座ってゆっくりしてください”という場面で使われています。『ゴザ活』が新たな『ゴザ活』を生み出していく様子は、まさに秋田の“ねまる”文化が作り出すものではないでしょうか。」

Hさん「自分たちでも『ゴザ活』をする機会があるかもしれないので、市役所職員のみなさんに呼びかけて、使用していないゴザを集めたこともありますよ。」

ゴザ②

🌾活動していて大変だったことは?

ー最初のアイデアから「ゴザ活」に行き着くまで、時間はかかりましたか?

Hさん「当初、ゴザを活用した事業の案はたくさんありました。マップの試作、ワークショップ開催、モニターの行動分析によるニーズ調査、まちなか楽しみ隊(仮)養成講座・・・どれも課題がありました。
行政の事業として行うとしたら、どの方法が良いのか?実施主体はどこになるか?予算はどうするか?今年度中に成果を出せるのか?
最終的な事業の形がはっきり見えなかったので、実施方法が決まらず、どれも実行にうつすまで至りませんでした。
正直、打ち合わせに向かう足取りが重い時もありましたね。どういう事業として成り立たせようとしているのかを決めるまでが、一番大変だったと思います。」

ー道に迷ってしまった時期があったのですね。どうやって乗り越えたのですか?

Iさん「ゴザチームでは月1回ほどのペースで集まっていました。その他に、若手チーム全体の集まりもあり、合計10回以上は話し合いをしたのですが、みんなリラックスして打ち合わせできたことが、良かったのだと思います。
雑談している中で、“ゴザにステージとしての特権を持たせる”という話がポッと出てきたのですが、やっとそこで自分たちの軸のようなものが固まって、どんどん進んでいった感じです。」

ゴザ活③

Iさん「ゴールの形が決まるまで時間はかかりましたが、何もないゼロの状態から、何かを創りあげるという良い経験ができました。やはりこの若手チームのメンバーで活動できて良かったです。横のつながりができたおかげで、視野も広がりました。秋田市の新たな一面を知るきっかけにもなって、もっと秋田市が好きになりましたね。」

ー『ゴザ活』、ぜひやってみたいですね!


ゴザチームのみなさん、ありがとうございました!

若手チームの活動期限は令和4年3月末のため、事業提案書を作成して、ゴザチームの取組は完結となります。
noteに続いて、またひとつ、想像でしかなかったアイデアが、実現できる形に近づきました。
みんなにまちを楽しんでほしい!という若手チームの想いが詰まって出来上がった「ゴザ活」。この「ゴザ活」は、近い将来、秋田市の日常の風景になっているかもしれません。
こちらも楽しみですね!

次回、【若手チームに聞く!】は最終回です。

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