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【入所1年目に聞く!】市役所で働く前に知りたかったことは?〜研修制度編〜

 こんにちは、人事課Sです😊
 入所1年目の方や、職員ガイダンスの参加者の方から、「どんな研修が受けられるのか入所前に知りたい!(知りたかった!)」という声を多くいただきましたので、今回はその声にお応えして、秋田市職員向けの研修を行っている総務部人事課自治研修センターのSさんに、秋田市役所の研修について、聞いてみました。
 それでは、どうぞ💁


🌾どんな研修がありますか。

 自治研修センターが行う研修は、「基本研修」、「選択研修」、「派遣研修」の3つにわけられます。内容は以下のとおりです。

基本研修・・・新規採用職員や昇格者などを指名して行う研修
選択研修・・・実務的な知識・技能を習得する研修や職場の課題解決に資する研修
派遣研修・・・庁外の機関に職員を派遣する研修

 年間で48科目の研修を実施しているほか、部局や課所室単位で行う職場研修や自主的な学習について支援しています。
 詳しい研修計画はホームページに掲載しているので、興味のある方は見てみてください。

🌾新規採用職員はどんな研修を受けますか。

 入所1年目の新規採用職員が受講する研修は以下のとおりです。

【前期研修:4月第1週目】
4月1日に入所式を行い、配属までの約1週間は前期研修を行います。
「地方公務員とは(服務、給与、福利厚生)」、「市政の仕組み」、「総合計画について」、「仕事の進め方」など、市職員としての基本的な知識やルールを学びます。

入所式の様子

【交流会:4月最終週】
同期職員との親睦を深めるため、入所から1ヶ月経っての近況報告やグループワークを行います。年度によっては、各課所室からの依頼を受けて、事業の提案をすることもあります。

グループワークの様子

【中期研修:7月上旬】
中期研修は2日間の日程です。
「防災意識と災害発生時の対応」、「デジタル化の推進について」、「個人情報保護制度について」、「救急救命講習」など、前期研修から一歩進んだ内容を学びます。

救急救命講習の様子

【後期研修:9月下旬】
後期研修は職場を飛び出して、3日間の日程で、中心市街地の施設を主会場に座学やフィールドワークを行います。
履修内容は「シビックプライド・シティプロモーションについて」、「芸術文化ゾーンについて」など、市政運営の仕組みや最新の取組について学びます。

フィールドワークの様子

 採用から9月末までの「条件付採用期間」は、職場の先輩がOJT(On the Job Training)で仕事を教えてくれます。このほか、希望する職員はICT研修を申し込むこともできます。

🌾OJTについて、詳しく教えてください。

 前期研修が終了して職場に配属されると、新規採用職員1人につき、受入担当の先輩職員が1人つきます。この先輩職員が半年間にわたり、実務に関する指導を担当します。また、実務のほかにも、新規採用職員が不安や悩みを抱えていないかなど、日々気にかけてくれます。
 個人的な経験ですが、私を担当してくれた先輩職員とは、公私ともにとても仲良くなり、その後10年以上の付き合いになりました。「先輩職員」ときくと緊張してしまいがちですが、日頃からコミュニケーションをとって、良い関係を築いている先輩、後輩が多いと感じています。安心して職場に入ってもらえればと思います。

🌾ICT研修について、詳しく教えてください。

 ICT研修とは、パソコンソフトの操作やデジタル化推進に必要な知識を学ぶ研修です。Microsoft Office(Excel、Access、Wordなど)から生成AI・動画作成まで、希望者は16科目(令和6年度現在)の中から受けたい科目に申込みし、自席で動画研修を受けることができます。
 申込後、メールで送られてきたURLをクリックするだけで受講することができるので、パソコンの操作が不安な人でも簡単に受講することができます。
 ICT研修以外にも、自分で申込をして自席で動画受講できる研修はたくさんあります。苦手意識のある分野を集中して勉強できるので、オススメですよ。

🌾派遣研修について、詳しく教えてください。

 高度な専門知識や技能を学ぶ機会として、庁外の研修期間で受講する研修が「派遣研修」です。
 例年受講者が多いのは、潟上市にある秋田県自治研修所や、千葉県にある市町村アカデミーでしょうか。また、少し変わった派遣先としては、長期にわたって受講する自治大学校や市町村振興協会が主催する海外研修などもあります。
 派遣研修で学んだ内容を各職場に持ち帰り、業務に活用しています。

海外研修発表会の様子

🌾「自主的な学習の支援」とはどのようなものですか。

 イメージしやすいものとしては、「資格取得助成金」や「貸出図書」などが挙げられます。
 「資格取得助成金」とは、業務上必要な資格を取得した職員に、受験費用やテキスト代など、かかった費用の一部を助成する制度です。令和6年度にはこの助成を利用して、一級建築士や日商簿記2級を取得した職員がいます。
 また、自治研修センター内の図書コーナーには「貸出図書」として、職員が自由に借りられる本があります。直接コーナーに行って借りることも、庁内のシステムから申請して手元に届けてもらうこともできます。行政に関する本は「図書館より品揃えがいい!」と褒めていただくこともあるくらい豊富に取り揃えています。新刊リクエストも随時受付中です!

図書コーナー

🌾その他、特徴的な研修があれば教えてください。

 「民間企業体験研修」や「講演会」でしょうか。
 「民間企業体験研修」は入所2〜3年目の職員が西武秋田店さんに伺い、それぞれの売り場で店頭実習を行います。民間企業の業務を経験できるだけでなく、接遇のプロから直接指導を受けることができ、また、さまざまな知識や経験についてお話を聞くのはとても勉強になります。

店頭実習の様子

 また、「講演会」はさまざまな分野の専門家の方を講師としてお招きし、毎年度違った内容で研修を受けます。今年度は40万部のベストセラー「文章力の基本」などの著者、阿部紘久氏をお招きし、簡潔で誰にでも伝わりやすい文章の書き方について学びました。

文章力向上講座の様子

🌾受験を検討している方へ、一言お願いします!

 他の記事にもあるとおり、人事異動で部署が変わると「転職したよう」と表現する人がいるくらい、秋田市役所の仕事は幅広いです。
 私は学生時代に「社会人になって何をやりたいか」を考えた時に、「ずっと同じ仕事」ではなく、「いろんな分野・いろんな仕事に携わりながらキャリアを積んでいきたい」と考え、民間企業や他の公務員ではなく秋田市役所を選びました。
 個人的な経験からお話すると、学生の皆さんにはいろんな経験をしてみることをオススメします。机上だけではなく、人と関わって初めて得られることがたくさんあると思うので、学校の勉強や公務員試験は大変だと思いますが、時間を作って、今しかできないことにどんどんチャレンジしてみてください。
 さまざまな経験を積み重ね、その中で見つけた「やりたいこと」が秋田市役所で実現できそうな方はぜひ、採用試験を受けてみてください!入所してからも、スキルを身に付ける、伸ばすお手伝いをする制度は整っています。新規採用職員研修でお会いできることを楽しみにしています!

※この記事の情報は令和6年度現在のものです。